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象使いのなかの象

象使いは象にのってるけどその中にも象がいる

ママにしかできないことはパパにしかできないことでもある

サイボウズが「働くママにたちに、よりそうこと」をテーマとした動画の2作目を公開しました。


サイボウズワークスタイルムービー「パパにしかできないこと」 - YouTube

この動画で「どんなにパパが協力的でも結局ママにしかできない事が山ほどある」のあとに流れる映像について、「パパでもできる」とツッコミが入っています。

[https://twitter.com/kobeni/status/552129247125323776:embed#サイボウズのCMですがねかしつけ→パパでもできるミルクあげる→パパでもできるお迎え行く→パパでもできるご飯つくる→パパでもできる_人人人人人人人人_ > パパでもできる <  ̄YYYYYYY ̄#働くママたちによりそうことを]

[https://twitter.com/kobeni/status/552129472292331520:embed#サイボウズのCM続きご飯あげる→パパでもできる病院連れてく→パパでもできる抱っこする→パパでもできるグズってるのをあやす→パパでもできる_人人人人人人人人_ > 全部パパでもできる <  ̄YYYYYYY ̄ #働くママたちによりそうことを]

そうなんです、どれもパパでもできるんですよね。 ではなぜ、働くパパと働くママたちで構成されたこのチームがなぜこのような表現をしたのか?と考えてみたところ、表現に隠された葛藤と問題に向き合うつよい気持ちを感じたのでエントリーを書くことにしました。

1つ1つパパでもできるってことは明確です。でも、実際の状況ではママ自身「これは自分がやった方がいい」という判断になることが多いのではないでしょうか。それは「どんなにパパが協力的でも」というセリフにも隠されていることです。子育ては二人でやるものだという前提が共有された夫婦で、「パパ」が協力的であっても、というのが表現の前提になっているのです。協力的なパパでも全部やるわけではない、数はすくないだろうけれども、育児についてかける時間がパパの方が多い家庭ではこれは逆にするのがよいでしょう。

この動画をつくった「働くママ」は、「働くパパ」の状況もわかっているし、「夫婦にとって、1つ1つのやることについて、「自分がやった方がいい」ことがある」と考えているのでしょう。そして、そう考えているにもかかわらずたまに生まれる「なんで自分ばっかり」といったモヤモヤした感情までほりさげたのではないでしょうか。

解決できる問題はもう解決している。状況がクリティカルでなければ「パパ」は助けてくれる。そのことはわかっているのに、それでもモヤモヤすることがあるのはなんでなんだろう。

「子育ては夫婦でやることだ」と考えて、「手伝い」をたくさんして協力的な「パパ」のいる家庭でも、それでも残る問題があります。それは、「手伝う」量の問題ではないのです。

子育てでもめたブログなどの中で、「送迎をしている」「お風呂にいれている」「寝かしつけは自分がやっている」などと記載して、そうではないのだというコメントがつくことがよくあります。その問題にこのチームはむきあって答えを出したのでしょう。

それは「よりそうこと」。お互いによりそうことをわすれなければ大丈夫だというこたえです。

「よりそうこと」、パパがママの心によりそった時に「パパでもできる」ことは自然とパパがやるでしょう。パパにできなかったり、パパがやるよりママがやったほうがいいことは、ママがやるでしょう。大切なパートナーとして相手の心によりそっていく、まずそこが大切なのです。お互いの心がちかくによりそっている状態で、どちらがやるかということが決まっていけば「山ほどある」やることがあっても家族は大丈夫。そんなメッセージを感じました。

「ママにしかできない」「奥様のことだっこしてあげられるのはあなただけなんですよ」といった表現が誤解を招くことはわかっていたのではないでしょうか。それでもなお「ムービー」という形式のなかでぎりぎりの形で表現したのだと思います。

ぎゅーっとするというのも、それをきっかけにパパの気持ちがよりそっていくことにもつながり、そしてそこからパパが自発的にやることの量がふえたりもするでしょう。

制約の中で、よくここまでつくったなーととても感心しました。

だれかがつらい時やたいへんな時にそっとよりそえる、そして「これをやればいい」という答えをだすのではなく「自分がこれをやろう」と主体的におもって実行できる、そんな風に人と関わっていきたいなと思います。

1つ1つのことを、その状況を考えると、ママにしかできないこととなる場合があるように、パパによりそうことも、ママにしかできないんですよきっと。

引用した@kobeniさんは先ほどのtweetのあとにこう書いています。

こべにさんもまた、「働くパパ」の心によりそっている人なんだなーと感じました。